20世紀後半から、不飽和脂肪酸やビタミンEの多さが科学的に評価され始め、化粧品のベーシックオイルとして世界的需要が増え続けているアルガンオイルですが、もととなるアルガンツリーは逆に減少しています。アルガンツリーが燃料の炭に適していることもあり乱伐されたためです。
アフリカでも近代化の波を受けて宅地開発が進み、バオバブの木が伐採されています。また、気候変動などにより古木が枯死したり若木が育たないといった問題も起きています。
バオバブの実は、不毛の大地にも実る貴重な果実です。現地の人々はバオバブを育て、実や加工した樹皮などを売って収入を得ることで、子供を学校に通わせ、製品加工に必要な新たな道具を手に入れることができます。こうした循環を、わたしたちがバオバブの製品を手にすることで支え、何千年も生きてきたバオバブの木を伐採から守り、貴重な恵みを享受し続けることになるのです。